映画

『シン・ゴジラ』について

どうして『シン・ゴジラ』を絶賛できないんだろう。 それは、きっと傑作すぎるからだと思う。 傑作を絶賛する必要はなく、傑作は傑作として残る。 多くの人々に絶賛されるわけだから、絶賛する必要はない。 対して欠作はかならずしも傑作ではない。 だから、…

『コンタクト』 砂のことば、希望のことば

久しぶりに観たけど、やっぱりすごくよかった。この映画のなかで電話、メモ、トランシーバー、テレビ、メール、いろいろなツールと言葉(英語)を使ってする他者とのコンタクトとあの浜辺でエリナーにしかわからない妄想による、あるいは現実の宇宙人(父親…

『監督失格』: 被写体として生きるふたり

はじめてTOHOシネマズ六本木ヒルズで映画を観た。きれいな映画館だ。土地柄か、清楚な服装をした観客が多かった。大都市にあるのだから当然かもしれない。でも、映画は対照的に生々しく、おどろおどろしかった。上映後、外に出て感じたこのギャップが印象深…